日時:平成23年3月4日(金) 12:30-13:45
場所:総合科学部J棟2階 J209号教室
12:30 | 開会の辞 | 達川奎三(外国語教育研究センター長) |
12:35 | 実践報告 | キャンパス・ユビキタス・プロジェクトにかかる英語教育 -経済学部・生物生産学部における実践 - |
榎田一路(外国語教育研究センター准教授,英語担当) | ||
広島大学外国語教育研究センターでは平成17年度より,全学の情報化プロジェクトであるキャンパス・ユビキタス・プロジェクトにかかる英語教育を実践している。 対象クラスは同一の教員が通年で担当し,教科書・進度・テストの内容を教員間で統一している。 教科書およびウェブ型教材を独自に開発し,それらを利用した授業をCALL教室で行っている。 対象学生には,授業時間の内外でウェブ型教材による単語やリスニング等の学習を課している。 その成果は1年間を通じたTOEICスコアの伸びや,授業評価アンケートの満足度に表れている。 平成22年度は,実践開始時からの対象学部である経済学部昼間主コースに加え,生物生産学部でも同様の教育実践を行った。 本発表では,主に平成22年度における実践について,その概要と実践の結果,および今後の課題を報告する。 | ||
13:00 | 実践報告 | 広島大学における平成23年度からの英語教育:教養教育の充実と大学院課程教育の拡充 |
前田啓朗(外国語教育研究センター准教授,英語担当) | ||
広島大学の教養教育では,平成23年度から複数の主専攻プログラムにおいて英語要修得単位が増加される。 新たに2単位を加えた8単位とするにあたって,実務的な側面や確実な学習成果を保障しようと志向した結果,学習事項の明快な提示と成績評価に至った。 すなわち,WBT(Web Based Training)を中心して紙媒体を含むメディアミックスによって,学生が自学自習することに慣れている点である語彙・文法で学習すべき事項を示すことと, 厳正さや公正さを確保すべき点である期末試験においては対面の筆記形式で実施するという形態を導入することである。 これらは平成16年度から試行的に実践と改善を重ねたものであり,その教材の具体例や学習支援の方策について報告する。また,大学院課程教育では大学院共通科目としての英語科目を,平成23年度から一部拡充する。 これらの科目は平成21年度から開講しており,その経緯や充実の方針について報告する。 | ||
13:25 | 実践報告 | データベースを利用したアラカルト方式によるオンライン型文法教材の開発と配信 |
岩崎克己(外国語教育研究センター副センター長,ドイツ語担当) | ||
広島大学外国語教育研究センターのドイツ語担当教員らは,ドイツ語文法の基本的な学習項目によって分類された数千題の課題群からなる, オンライン型の問題データベースを備えた文法練習課題生成システムDGSGを開発中である 。 DGSGでは,学習したい項目や出題数,問題文の主語などの諸条件を指定することで,学習者が自分に合ったオーダーメードの四択問題や筆記問題を自動的に生成し,それをオンライン上の自己採点型練習ドリルや診断テストの形で行うことができる。 DGSGは,様々なレベルの学習者の自学自習における多様なニーズに,個々の授業とは独立した1つのシステムで対応するための様々な仕組みを備えている。 本報告では,実際のデモをしながら,開発の現状と平成23年秋を目途とした稼働に向けての課題について報告したい。 | ||
13:45 | 閉会 |